BASE(ベイス)とSTORES(ストアーズ)はどっちがいい?比較検証
ネットショップを作るとき、まずは無料で作れる「BASE」と「STORES」が候補に上がると思います。実際にショップを作成するにはどっちがいいのか?迷ってしまいます。
両者は現在のネットショップ作成サービスの最大手の2社と言っても過言ではありません。
この記事では、「BASE」と「STORES」それぞれどのようなメリット・デメリットがあって手数料などの違いはどのようになっているのか検証していきます。
「BASE」と「STORES」どちらにも良い部分がありますので、ご自身の希望により近い形で作成できるように役立てていただければと思います!
BASEとは
BASE(ベイス)は、初心者でも簡単にネットショップが作成できるサービスです。
2012年のサービス開始以来、個人事業主や中小企業を中心に導入されていて、2020年にショップ数は120万店舗を突破しました。いまもっとも勢いのあるネットショップ作成サービスです。
基本無料で利用でき、デザインテンプレートも自由にカスタムできるのが魅力です。
百聞は一見にしかず、どんなサービスなのか気になる方は、無料でアカウントを作ることができるのでまずは登録してみるのがおすすめです。
STORESとは
STORES(ストアーズ)とはBASE同様に初心者でも簡単にネットショップが作成できるサービスです。
おもに個人事業主や中小企業を中心に導入されていて規模やジャンルを問わず、多くの個性的なネットショップに支持されています。現在は毎月10,000店舗が開業している人気のサービスです!
STORES(ストアーズ)では、無料プランと有料プランが用意されていて、無料プランでは初期費用・月額料金0円でネットショップをオープンすることができ、若い世代を中心に利用者数を大きく伸ばしています。
アカウント作成は無料で簡単にできるので、まずは登録してどのようなサービスなのかチェックしてみるのがおすすめです。
BASEとSTORESの手数料比較
まずは手数料が気になりますよね!
手数料とは、商品が売れたときに発生する費用です。手数料が高いと儲けが少なくなり、手数料が低いと儲けが多くなりますので重要な項目です。
手数料は「販売手数料」と「決済手数料」に分かれていて、それぞれ下記のような手数料となっています。
決済手数料・・・商品の決済を行う時に決済代行業者に支払う手数料
BASE,STORESの手数料は以下のようになっています。
※STORESは無料プランでの比較
販売手数料 | 決済手数料 | 合計手数料 | |
BASE | 3% | 3.6%+ ¥40 | 6.6%+¥40 |
STORES(無料プラン) | なし | 5% | 5% |
上記の通り、BASEは6.6%+40円に対して、STORESはフリープランでは5%、有料のスタンダードプランでは3.6%になります。
結果、手数料についてはSTORESの方がお得であると言えます。
実際に1カ月10万円の売上があった場合の手数料と手取りを比較します。
1カ月売上10万円の手数料と手取り額比較(単価2000円 客数50名とする) | |||
BASE | STORES(無料プラン) | ||
コスト | (¥100,000×6.6%)+(¥40×50名) =¥8,600 |
コスト | (¥100,000×5%) =¥5,000 |
手取り | ¥91,400 | 手取り | ¥95,000 |
このようにSTORESのほうが3600円もお得です!
この差額は年間になってくると43200円と大きくなりますので機能面とのバランスを考慮し、それでもSTORESが自身の希望に近いならSTORES一択ですね。
STORESのフリープランと有料プランの手数料比較
STORESはフリープランと有料月額1980円のスタンダードプランがあります。スタンダードプランの手数料は3.6%と無料より低い設定になっています。
売上の規模によっては有料の方が手数料は抑えられます。
その分岐点売上額は月売上15万が目安になっています。そのほかに有料プランでしか使えない機能などもありますので規模によってスタンダードプランに変更した方がいいでしょう。
STORESは、フリープランからスタンダードプランに変更することも可能です。
【STORES】フリープランとスタンダードプランの手数料比較
¥150,000の売り上げの場合 | 手数料 | |
フリープラン | 150,000✖️5%=7500 | ¥7500 |
スタンダードプラン | 150,000✖️3.6%=5400+1980(月額基本料金) | ¥7380 |
BASEとSTORESの決済方法の比較
「買ってみよっかな」っていうテンションの買い物って、意外と決済方法でお買い物をあきらめることってあったりしますよね。。
決済方法の種類は多い方が支払い方法による購入者の離脱は防げます。
決済手段として最も代表的なものはクレジットカードですが、近年キャッシュレス化にともなってその他の決済手段の利用も増えてきています。
より多くの決済手段があれば、より多くの人に商品を購入してもらうことが期待できますので決済方法は多い方がいいでしょう。
BASEとSTORESの決済方法比較
BASE | STORES(フリープラン) | ||
決済手段 | クレジットカード | OK | OK |
コンビニ決済 | OK | OK | |
キャリア決済 | OK | OK | |
銀行振込 | OK | OK | |
Paypal | OK | OK | |
後払い | OK | OK | |
楽天ペイ | NG | OK | |
代引き | NG | NG(有料ならOK) | |
Amazon Pay | NG | NG(有料ならOK) | |
決済手段カスタマイズ | NG | NG(有料ならOK) |
上記表のようにBASEが代引きを利用することができないのに対し、STORESは有料プランですが代引きを利用することが可能です。
さらに、オンライン決済では主流なPayPalはどちらも使えますが、STORESは楽天ペイ、Amazon Pay(有料プラン)にも対応しておりSTORESのほうが多くの決済手段に対応しています。
このように決済方法に関してはSTORESの方がおすすめできるといえます。
BASEとSTORESの振込手数料・入金サイクルの比較
入金サイクルとは、商品が売れてから売上金が振り込まれるまでのサイクルのことです。入金サイクルが長いと商品が売れてから振り込みまでの期間が長くなり、資金繰りなど計画性を持っておかないといけません。
BASEとSTORESの振込手数料・入金サイクルは下記のようになっています。
BASE | STORES | |||
振込手数料 | 2万円以上 | ¥250 | 1万円以上 | ¥275 |
2万円未満 | ¥750(事務手数料+¥500) | 1万円未満 | ¥550(事務手数料+¥275) | |
入金サイクル | 振込申請から10営業日(土日祝除く) | 月末締めの翌月末払い(30日~60日後) | ||
最短翌日入金あり | 手数料 | 振込申請金額の1.5% | 手数料 | フリープラン:振込申請金額の3.5% スタンダードプラン:振込申請金額の1.5% |
振込手数料
振込手数料はBASEだと2万円未満、STORESだと1万円未満では事務手数料が発生するのでそれぞれ事務手数料がかからない額で依頼した方がいいでしょう。
わずかな差とはいえ、2万円以下の少額でも頻繁に振込申請したい場合はSTORESの方が振込手数料を安く抑えることができます。少額での対応が良いのはSTORESといえます。
入金サイクル
上述したように、入金サイクルは短いほど手元に早く現金が届きますので、経営者ならば短いに越したことはありません。
BASEは振込申請すれば10営業日で振り込まれるのに対し、STORESは振込期限が決まっています。
このように、入金サイクルに関してはBASEが優れています。
最短翌日入金オプション
BASE、STORESともに手数料はかかりますが、翌日入金オプションがあります。
上記表のようにBASEでは振込額の1.5%の手数料、STORESでは3.5%の手数料が発生します。この点もBASEの方が優れています。
※STORESのスタンダードプランの場合、手数料は1.5%になります。
BASEとSTORESのデザインの比較
デザインは商品のイメージ・売り上げを左右する重要な要素の1つです。商品やターゲット層に合わせたデザインにすることで集客や決定率のUPを狙うことができます。
デザインテンプレート数
BASE、STORESにはそれぞれデザインテンプレートが用意されいて、好きなものを選んで簡単にデザインができます。
BASEとSTORESの無料で利用できるテンプレート数は、下記の通りです。
デザインテンプレート数
無料テンプレート | 有料テンプレート | |
BASE | 17種類 | 55種類 |
STORES | 48種類 |
STORESではフリープランで全48種類のテンプレートを使うことができます。
BASEも有料テンプレートを含めると72種類もありますが、無料テンプレートは17種類のみとなっています。有料テンプレートは¥5000~¥13200まで価格帯も幅広くそろえています。
BASEはHTML・CSS編集可能
BASEにはHTML編集機能があるので、コーディングができる人であれば自由自在にカスタマイズすることができます。
一方、STORESはテンプレートにはめ込んでいく形なので自由度でいえばBASEになります。
また無料で使えるテンプレート数という点ではSTORESですが、これは商品などのイメージにマッチするものはあるかどうかという点で比較すべきなので、実際に登録してどんなテンプレートがあるのか確認してみるのが確実です。
カスタマイズしなくてもBASEのテンプレートもおしゃれです。
BASE
STORES
BASEとSTORESの集客力の比較
ネットショップを作ったところで、すぐに売り上げが立つとは限りません。
まずはお客さんに認知してもらわなければなりません。そのため、新規客を獲得するために自身でホームーページやSNSを利用して告知、認知させ集客する必要があります。
その手助けとなるツールがBASE・STORESにはいくつかあります。
「Instagram」の販売連携
BASE,STORESともに現在のWEBマーケットでは必須ツールのInstagramと販売連携できます。
Instagramのショップアカウントをフォローしているユーザーが、投稿を見て、商品のタグから店舗のショップページへ遷移し、すぐに購入できるようになります。これは取り入れるべき必須ツールです。
BASEは700万人に利用されているショッピングアプリがある
BASEでは出店すると同時にBASEアプリにも自動で展開してくれます。
ショップをオープンすると同時にいきなり700万人のユーザーがいるアプリに展開できることが知名度の高いBASEの強みの一つです。アプリの特徴は、購入者がショップのフォローや商品のお気に入りをできること。ショップのフォロワー(ファン)を増やして、プッシュ通知を使えば、新商品やクーポンなどの情報をフォロワーのスマートフォンの画面に直接お知らせすることができます。
いかにフォロワーを増やすかがポイントになってきます。
STORESはファッションコーデアプリの”WEAR”と連携できる
STORESに出店すると、ファッションコーディネートアプリWEARを連携することができます。アパレル系にはうれしいサービスですね。
BASEもSTORESも集客は自分でやる
これはどのサービスにも言えることですが、絶対的な集客ツールはありません。BASEやSTORESにはいろんな機能がありますがあくまで手助けレベルなので集客は自身で行っていかなければなりません。
ただ、BASEのショッピングアプリのスケールは大きいので少し集客の手助けになりそうな感じですね。
BASEとSTORESの機能の比較
BASEとSTORESにはショップ運営に必要な機能は基本そろっています。
そんな中でも一部異なる機能がありますのでピックアップしました。
BASEとSTORESの機能の違い
BASE | STORES | |
電子チケット販売 | – | OK |
まとめ割引販売 | – | OK |
抽選販売 | OK | – |
HTML編集 | OK | – |
受注生産販売 | OK | – |
アクセス解析 | OK | OK※ |
※STORESのアクセス解析はスタンダードプラン限定です。
ネットビジネスにはアクセス解析は必須です。アクセス数やどのページが見られているか集客対策の目印となる情報があるからです。
STORESには有料プランのみの設定なのでSTORESにする場合はスタンダードプランがおすすめです。
BASEのみの機能
抽選販売
BASEには他にはなかなか無い抽選販売機能があります。入手困難な希少なアイテムを売る際に有効です。
こんな方におすすめ
- 限定商品など在庫数の少ない商品を販売したい方
- 商品を先着順ではない方法で販売したい方
抽選後は、当選者にも落選者にも自動でメールで通知してくれます。
受注生産販売
STORESのみの機能
まとめ割引販売
アパレルなどのセールによく使われる手法です。
「2点買うとさらに10%オフ」というフレーズは聞いたことがあるのではないでしょうか?
消化率を上げるには有効な手段になりますね!
電子チケット販売
ライブやパーティ・イベントなどのシーンに入場チケットとして使用します。必要なのはスマホのみで発券不要でスムーズに入場できるます!
好きな画像で電子チケットをデザインでき、利用数や利用率も確認できます。
まとめ
今回は、無料ネットショップ作成サービスのなかでも人気のBASE(ベイス)とSTORES(ストアーズ)について比較してみました。
結果どちらがおすすめ?
無料で出店が絶対条件ならばBASEがいいと思います。
ポイントはアクセス解析できることです。(STORESは有料プランのみ実装)ネット販売はPDCA(計画・実行・評価・改善)の繰り返しで実績を伸ばしていかなければなりません。何が良くて何が悪いのかを知ることが必要です。特に新規出店の場合は必須といえるでしょう。
STORESは有料プランを視野にいれて検討しましょう。
無料プランでも十分な機能が実装されているので、初心者でもある程度の実績を作れます。伸び悩み始めたら有料プランに切り替えていくのもありなので。
売り上げ規模を想定し、月商15万以上の規模にしていくならば有料プランでもすぐに回収できる金額です。決済方法や手数料などを考慮してもメリットは多いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
また新しい情報などあれば更新していきます!